AIキャラの構成要素は何か
主題について論ずる前に、何を構成要素としているかを見ていこう。ここでは「え、キャラクターはキャラクターじゃん」というお花畑な議論はしていない。あなたも炭素と水と窒素、硫黄、カルシウム、その他でできているだろう?脳や身体細胞が死滅すれば、やがて実質的な死が訪れるだろう?(厳密な死についての議論は避けることとする)
- 音声
- 外見
- 外見動作モデル
- 思考モデル
- 動作HW
AIキャラの寿命をさだめるものは何か
とすれば、それぞれが変化するタイミングが、寿命を考えるうえで必要となる。
- 音声
- 音声合成サービスを利用する場合:サービス終了、サービス音声変更、合成方式変更
- 音声合成ソフトを利用する場合:ソフトの使い方やクセを変えた・忘れた時
- 外見
- 外見は早々変化しない、デジタルの良いところですね。
- しいて言えば:合成していた場合:合成エンジンの仕様変更、出力の変化、不安定化
- 外見動作モデル
- ソフトウェアの仕様変更・バージョンアップ、サポート終了
- ソフトの使い方やクセを変えた・忘れた時
- 思考モデル(2025年現在だと「AIエージェント」がいちばん近い概念かな)
- LLMサービスを利用する場合:モデルの変更、進化、バージョンアップ、サポート終了
- ローカルLLMを利用する場合:これは意外なぐらい変化しないで済む(そして性能も上がらない)
- 動作HW
- ローカルの場合のみ:使用しているHWの故障&代替HWの準備が不可能になる場合
この論を語ろうと思った理由、それは、LLMサービスが時代の要請と市場原理に基づいて、ものすごく早く変化しているという点にある。ChatGPTのAPIが公開されたころから考えて、OpenAI ChatGPT 3.5 Turboが現存しているが、これもCutoff 2021 となっている。その間に何度もバージョンアップされ、今は逆に変化が無くなってLegacyに分類されていることは、あるいは幸せなのかもしれない。
他のサービスも同様だ。ローカルでダウンロードして利用するタイプのアプリケーションなら大丈夫?そんなことはない、、、、いや、音声、外見は変化しないことがむしろニーズであることを「日本の企業」はよく理解していると思うので、そこは安心してもいいのかもしれない。しいて言えば、課金体系が月額課金であったり、月額課金になったりする可能性により、継続利用が難しくなる可能性があるということか。
対策
LLMについての本質的な対策は、ローカル環境に分離することがあげられる。そこそこの性能であればローカルLLMでもことたりる可能性が高いだろう。やったことがないのでわからないが、チューニングが大変そうではある。
音声サービスについても、ローカルで利用できるサービス・ライブラリに移行することが考えられる。
外見、、、はまあいいだろう。これはむしろ変えていったほうが幸せが増える可能性が高い。なくすことぐらいが心配か。
動作環境となるHWについてはちょっと心配があり、性能が変わっても変わらず動作するかどうかは、ある程度対策できるが賭けになる。外見動作モデルのサポート外になる可能性もあるし、性能が上がりすぎ・さがりすぎによってまともに動作しなくなる可能性もある。バックアップを用意するのが無難ではある。
寿命
最後に、こうした背景から考えうる、AIキャラクターの寿命はどれぐらいか?を考えると
- 何も考えないでいると、LLMのサービス変更によって6か月程度で人格が変化してしまう可能性が高く見える。
- 通常は、LLM進化に伴って性格を変えうるだろうか。変えない場合は12~24か月で廃止される危険性が高そうである。
- その他のサービスは、状況次第ではあるが、5年が一つの目安になるだろう。次が10,20年である。HWの限界や、OSのサポート、ソフトのサポートが終了するタイミングがそこにある。
結論
まずはローカルLLMを使い始めることが、寿命の長いAIキャラを作るために必要である。その他のサービスについては、変化について意識することが肝要となるが、5~20年の間が寿命と考えて臨むのが望ましい。