このノートは、Obsidian Bases について、ざっくり使い方についての調査した感想のメモである。
というか、説明をするつもりはなくて、感想を書くつもりであったが、そのために使い方の概要を書かないと記事にならなさそうだという混乱をおこし、書いている。すまない、この記事はクズだ。屑鉄ぐらいのつもりで書いた。拾って活用してくれてもいいんだよ?
情報は 2025年10月現在のものであって、こういったソフトはあっという間に陳腐化するような気もするし、Obsidianはその中でも理念が堅い印象があるので、追加したからには続く印象もある。まあ、それはわからない。なお、リンク切れになっても更新しないので、必要ならリンクを利用して過去の情報を参照してほしい。
概念の理解
これは私の理解であって、公式の言葉ではない。
- Obsidianはあくまでノート作成&管理システムであって、DB管理システムではない
- が、Obsidian Baseは「一覧化」を助けてくれる。それは一般的DBの「View」の考え方そのものである。
- 各ノートの先頭に「Frontmatter」を記述する。フロントマターに書いた項目を「Property」と呼ぶ。
- Property が原則として「Viewに表示できるデータ」である
- そうすることで、BaseはPropertyに基づいた「Filter」を行い、Propertyやノートの「一覧を表示」できる
まとめ:「ノートにFrontmatterを記述し、その内容であるPropertyをDBのように一覧表示する機能が、ObsidianBaseである」
使うときに注意すること
- どういうPropertyを書くかを決める
- 複数のノートのFrontmatterにPropertyを書く必要がある
- Baseを作成し、Propertyを持つノートがヒットするようFilterを書く
- Baseの項目に、Propertyを表示するようにチェックする(グレーアウトしてるのでチェックボックスをクリックする)
- あるいはFormulaで追加してもよい(その場合、編集できなくなる。できる場合あるのかな)
- Baseからファイルを参照したり、Propertyを書き換えたりして便利に使う
使い方の情報元
公式のガイド
公式のガイド、、、英語ではあるが翻訳機能を使って何とか頑張っていただきたい。
というか、これだけだと割とわからない、という感想になる。個別の機能説明に終始し、細部まで説明してくれているが、利用のガイドにはなっていない。
よくまとまった記事・情報元
ObsidianBaseで検索すると真っ先に現れる日本語記事二つだが、手順を丁寧に書いている記事。
惜しいのは、どちらもフロントマター・プロパティを書く手順を省略していることではある。ほかの記事にもほとんど書いてないんだよなあ、、、なぜか。わかってる前提か。
フロントマターの書き方については、まず最初を知って、使って、それから細かく知る、ぐらいの手順が必要な深みがある。というか自分はまだ有効活用・意味ある定義をできてないので、どの記事が良いかということも言えない。悲しい。とりあえず公式と、丁寧そうな記述のページをリンクしておく。
以下雑多な感想
公式実装の衝撃
Dataview コミュニティプラグインは存在していたのに、Basesが実装されて正味のところ驚いた。というか、Obsidianはカードを作ってつながりを作っていくツールと思っていたので、Dataviewが便利だというネットの記事を見て、まあ、自分は使わないな、と思っていたが、公式が実装してきたのには驚きを感じた。
ちなみにだが、BasesもDataviewもフロントマターを利用するのを原則としていて(DataviewはInline Fieldも使える)私の中では、正味のところ、Obsidianにおけるフロントマター編集は最悪の体験の一つと思っている。理由は簡単で、ノート本文との相互移動がハチャメチャに面倒くさいからだ。今後の改善が期待される。
用途と理由を考えた
いざ使ってみて、Frontmatterの編集を耐えるぐらいのメリットはありそうだな、というのが感触としてある。Notionを使ったことあるので、それに寄せてきたなあとは思いつつも、Obsidianにおける「分類」の弱さをかなりカバーしてくれるなという印象を持った。
- 作成したBaseからPropertyを編集できる(これ最高)
- 従来Tagsで必死に分類し、フォルダで分類し、Dataviewを導入して一覧化していたり
あるいは検索結果の埋め込み・検索していたりしたのを
Baseの新しい文法でサクッとフィルタ・分類・埋め込みを達成できる
どう使うかの想像:体系が事前にある場合
私はそうしていなかったが、人によってはすでに体系だったデータを整頓するようなObsidianの利用をしているケースは多いっぽい。そういう人はDataviewを使っているだろう。Dataviewユーザーはかなりうれしいだろう。
Redditで見ても、Baseの活用例がかなり挙げられている。Obsidian Bases: 実際のユースケース : r/ObsidianMD
- 議事録管理
- TODO管理
- Read it later連携
- 読書リスト
これらは確かに、わざわざFrontmatterを書いてでも管理できたらうれしい可能性が高いだろう。
自分の場合:体系は後でつけたい場合でも
私のObsidianの利用が、『調査・検討の記録をとる → 必要に応じてカードを分ける → 面倒くさくて分類しない(たまーにMoCを作る)』という怠惰な運用をしていて、ぶっちゃけ分類が面倒くさいという感想だったし、それあFrontmatterの編集をしてまで有効活用できるものでもない、Dataviewを導入するまでの苦労をする価値はない、、、
と思っていたが
公式が実装したことで手のひら返ししようと思う。
やり方を変えたら、Basesによって、Frontmatterをうまく活用できるのではないかと思えるからだ。
- ジャンルを書く
(私はたとえば、開発知見も、ゲーム知見も、YouTube感想も一つのVaultに入れているのである。そのほうが便利) - あいうえお順やインデックス、本の分類番号を書く
言い換えると「自明そうな分類を先に付けてしまう」 - プロパティだけなんとなく先に作って、中身を空にしておく
これだけをやっておけば、次のようなメリットを得られるようになったと理解している。
- ジャンルにマッチするものだけをBaseに表示し
- 手早くPropertyを編集することが出来る
- Propertyを追加したい場合に「アクセスするノートが一覧化されている」
- Propertyを「設定し忘れたノートがわかりやすくなる」
「Propertyの編集」以外は、Dataviewでも得られたメリットだ。そこまで考えが至らなかったこと、ツールとはすごいなと思うこと、そしてこれが出来なかった時代に生まれた悲しみが脳裏によぎったが気にしないことにする。
終わりに
ノートをつなげるツールであったObsidianに、従来MoCの作成という形で行う必要のあった一覧化について、強力な補助機能が付き、Frontmatter編集という足かせはもちつつも、さらに使いでがありそうなシステムになったという感想。やっていこう。